妊娠中深刻なトラブルがなかったことが、私にとって最大の幸運でしたが、小さな困り事はそれなりにありました。そのいくつかについてお伝えします。
冷え対策
お腹の張り
妊娠中最も心がけたことは冷え対策です。冷えるとお腹が張ってしまい、それがとても辛かったからです。
冷えは季節に関係なく、夏でも油断すると起こります。冷房の効きすぎもありますし、暑いからと素足でいたり、下半身が薄着だったりすると起こりました。
ですから、妊婦さんは基本的に靴下を履いて過ごしたほうが良いようです。
次男、三男を出産した助産院の助産婦さんの間でブームだったものが「シルクのレッグウォーマー」でした。綿やウールではなく、シルクというところが良かったみたいです。
どんなに冷える日でも、忙しく働く助産婦さんたちの足にこのレッグウォーマーをつけることで完全な冷え対策になるらしく、あとは素足でも問題ないと助産婦さんが言うのです。
購入先は助産院近くの神戸の「長崎屋」と聞き、私も手に入れました。さすがに私は素足ではありませんでしたが、たしかにレッグウォーマーをつけることで足元のみならず、全身が温まりました。
出産前の勉強会では、冷えを防ぐツボを教わりました。くるぶしから指三本上のあたりに「三陰交」いうツボがあり、この部分を押すことで体が温まるというものです。
こむら返り
また、寝ているときに足がつる、いわゆる「こむら返り」も度々、私を苦しめました。どうにもこうにも一度つると対策がなく、痛みが引くのを待つだけでした。
これも原因は冷えだと聞きましたから、やはり何かにつけ、冷え対策は万全に越したことはないでしょう。
一方でカリウムが不足しているということも一因と言われていましたから、それにはバナナを食べるのが手っ取り早い対策と実践していました。
便秘で困ったとき
足裏マッサージ
時々便秘で困ることがありました。妊婦さんはお腹に力を入れることが良くないと聞いていましたし、便秘薬を服用するわけにもいかなかったわけです。
それに、単純に便秘って辛いものですよね。そんなときに主人によくしてもらったのが、足裏マッサージでした。
親指ほどの太さの「ツボ押し棒」を使い、足裏の便秘に効くツボを刺激してもらうのです。週末の夜などに部屋を暗くしてゆったりと音楽をかけながらしてもらいました。
食べ物で解消
プルーンを食べることで便秘が解消することもありました。また、さつまいもと牛乳を一緒に食べるのが私にはよく効く方法だったので、それもよく取り入れていました。
積極的にしたこと
「胎教」と思って積極的にしていたのは、心が落ち着く音楽を聞くことでした。出産時に水中で聴いたのは、次のCDの曲でした。
- 大江光 ふたたび
- Maternity classic おやすみ赤ちゃん
入院中はもちろん、退院後もしばらく長女に聴かせました。あとの子供にも聴かせました。心地よいサウンドです。興味があったら是非聴いてみてください。
パパによる語りかけ
パパがお腹の赤ちゃんに向かってよく話しかけました。妊娠後期になると、パパが出産に立ち会えるよう、「パパの都合の良いときに出てきてね」と話しかけました。
4人の出産で主人が立ち会うことができたのは、長女と次男の出産でした。
長男のとき、仕事が休みの土曜の早朝だったので本来なら立ち会えたはずなのに、「1日2日先だろうからまだ来なくていい」と伝えたあと、急展開で夜中に陣痛が進み、もうすぐ産まれそう!と連絡したものの、始発の新幹線に乗り込んだ主人、車中で地団駄を踏んでいたようです(笑)
末っ子のときは家族が駆けつけると、気が散ってしまいそうでしたから、1人で集中できるうちに産んでしまいたいと、家族が私のもとに向かっている間に産んでしまいました。(4人目ともなると余裕がでてきました)
主人と子どもたちが産院に到着したときには無事出産が終わっていたので、主人は立ち会えなかったことを残念がっていました。
まとめ
妊娠や出産について、体質的に向いている、または問題が起こりやすいなどということがあると思います。それは遺伝的な要素も大いにあると思います。
私を含め、母、姉ともにつわりで苦しんだり、分娩が長引いたり、といった妊娠や出産に関しての問題点がほとんどありませんでした。いわゆる「安産家系」なんですね。これは、妊娠しにくい女性や早産流産を招きやすい方が多い中、本当にありがたいことです。
私の周りにも、長いこと不妊治療を続けていた友人、何度も子宮外妊娠を繰り返す友人がいました。そのような女性に比べて、この上ない幸せなことだと思います。
これから妊娠・出産を経験する方々に、ほんの少しでも私の体験談がお役に立てることがあれば幸いです。今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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