妊娠3、4ヶ月まで大事を取って安静を心がけていた妊婦さんも、5ヶ月を過ぎ安定期に入ると少しずつ活動できるようになります。
切迫流産などの心配がない限り、病産院の先生の許可をもらってスイミングやヨガなどに通うことをお勧めします。
それには色々とメリットがあるのです。
安定期にマタニティスイミングやヨガに通うメリット
妊婦さんといえども、出産に向けて体力も必要ですし、体重もある程度抑えないといけません。家にこもりがちで、妊娠を機に仕事を辞める方もいらっしゃるでしょう。
そうなると、自由が利かないストレスも加わって妊娠中は孤独になりがちです。ましてや、つわりなどで苦しかったりすると、
「何故私だけがこんな辛い思いをしなくちゃいけないの?」
といった塞いだ気持ちに陥りやすいものです。
友人に誘われたスイミングで、世界が広がった
私は妊娠5ヶ月目に入って、母親学級で知り合った友人とかねてから約束していたマタニティスイミングに通い始めました。
実は、私は結婚とともに地方都市に住むことになり、そこには知り合いが全くいない状況で寂しさはMAXだったのです。友人も同じ状況でしたから、私たちが意気投合するのもあっという間でした。
スイミングクラブは隣の市にあり、車で10分ほどの所にありました。毎回友人がTOYOTAのハイラックス(大きなワンボックスカー)で迎えに来てくれました。
この友人、なかなか活発な人で、高校時代ソフトボール部のピッチャーで剛速球を投げまくっていたというエピソードもあり、また、妊娠したら普通は自転車に乗るのを自粛するものですが、母親学級にも颯爽と自転車に乗って現れるという人でした。
ありがたいことにこの友人との出会いから、さらに交友関係が広がっていきました。
マタニティスイミングでどんなことをする?
スイミングのカリキュラムは次のようなものです。
- 体重・脈拍の計測、血圧測定
- 柔軟を中心に準備運動
- 水泳(クロール、平泳ぎ、背泳、バタフライ 各種目100メートルほど)
- 潜水して息を止め30秒、ヒーヒーフーの呼吸法
- サウナ
その他、出産日間近かで逆子(通常お腹の中にいる間赤ちゃんは頭が下。その逆で頭が上でお尻が下の状態のことを逆子といい、分娩のときに不都合です)であることがわかると、常駐している助産婦さんがプールサイドで「ハンドパワー」のようにお腹の上から両手で赤ちゃんを正常の状態に戻すのですが、その様子がまさに「神の手」を見ているようでした!
仲間意識を共有
すべてが終わるのが1時間半ほど、週に一回。そこで顔を合わせる仲間たちと交友関係が広がったおかげで、寂しさや孤独感はなくなり、出産に向けて充実した毎日を送ることができるようになりました。
さらに、出産と同時に卒業していく先輩ママとはその後も付き合っていける関係性ができました。慣れない育児のことで相談できる仲間を得たことは、最も大きなメリットでした。
番外編
1.出産予定日が先の新入りは予定日間近の妊婦さんが大先輩のように見えるのです。お腹の出っ張り具合も貫禄十分だし、泳ぎもこなれていてまさに「大御所感」がありました!
2.赤ちゃんの重みで膀胱を圧迫されているため、ただでさえトイレが近いのに、プールに入ってさらに頻尿になり、一時間ほどのスイミングの時間、私たちは入れ替わり立ち替わりトイレに駆け込むという感じでした(笑)
スイミングに通って良かったことベスト3
妊婦であるという同じ境遇の友人ができ、一人ぽっちではないと実感できる
実は、妊娠したことで仕事をやめて社会との繋がりがなくなったと感じたり、趣味を制限したりしなければならないことで孤独を味わうことが多い。
体に負担のかかからない適度な運動で気持ちをリフレッシュできる
体重管理にも役立ち、生活に張りやリズムが生まれた
出産後はママ友となり、お友達のネットワークが広がった
同じ経験をしているので気が合いやすい。子供もほぼ同じ月齢のため、子供も遊び仲間に事欠かない。育児の相談ができ、共感し合える。
まとめ
結婚と同時に旦那さんの仕事の都合で転勤者も多く、私と同じように友達も親戚もいないという人が結構いました。
彼女たちもやはり妊娠し、マタニティスイミングに通ったことで、それまで感じていた寂しさや孤独感が癒やされたと言います。
専業主婦の妊婦さんはパートナーと赤ちゃんとしか繋がっていないような、狭い世界にいる感覚があると思います。
一方、働いている妊婦さんも多かれ少なかれ、それまでと違った環境に身を置くことになり、不自由さや寂しさを感じることがあると思います。
マタニティブルーに陥らないためにも、気のおけない仲間を見つけ、マタニティライフを楽しんでいただきたいです。
なぜなら、人生でこれほどワクワクした気持ちで待ち望む時間って他にありませんから。
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