月虹(夜の虹)を見たことはありますか?夜空に浮かぶ虹です。
昼間見ることができるの虹と原理は同じなのですが、光が弱いために色彩が淡く、肉眼では虹が七色ではなく白く見えます。そのため、白虹(はっこう)とも呼ばれます。
この神秘的で美しい月虹、見てみたいですね。
そこで今回は、この自然現象の呼び名や言い伝え、さらに現れる条件や虹の出現を知らせるメールについて調べてみました!
呼び名は?
夜に現れる虹のことを月虹=げっこうと呼びます。白く見えることから「白虹(はっこう」とも呼ばれます。
虹が多くかかるハワイでは「ムーンボウ」と呼ばれ、かなりの確率で見ることができます。
ハワイマウイ島
月虹にまつわる言い伝え
ハワイではよく見かける月虹ですが、他の国や地域では現れることが少ないようです。
そんな珍しい現象であることからか、見ると幸せになる、願いが叶う、また、「先祖の霊が橋を渡り祝福を与えに訪れる」といわれています。
見てみたい!現れる条件は?
通常の虹は太陽の光の屈折により見ることができますが、月虹は月の光が大気中に含まれる水滴の屈折で虹となるため、条件が揃わないと見ることが難しいとされています。
条件としては満月、もしくは満月に近い夜であること、空気中に水滴が多くあること、さらに月の出ている場所と反対側の空が黒く、下からの光がほとんどない状態で邪魔をされない、といったことが必要です。
具体的には次のような条件が揃ったときが現れやすいと言われています。
日程は満月前日・満月当日・満月翌日の1日間限定
月虹(ムーンボー)は月の光によって出現するので月の光が最も近い、満月前後2日間をふくめた3日間のうちの1日だけ出現する場合が多いです。
時間帯は月がでてから約3時間の間
月が出てから約3時間がムーンボー観測の時間です。昼間の虹と同じで出現率はかなり低いので我慢強く待ちましょう。出現時間はおよそ30分程度です。
天気は小雨で空が暗い時
天気は小雨かもしくは雨上がりの状態で空が暗く月明かりがまぶしい時に出現しやすいです。雨粒よりも小さな霧粒で反射する場合、色がはっきり分かれず白い虹として見えることが多いです。
観測率が高いハワイ諸島マウイ
月虹の出現率が最も高いところはハワイ諸島のマウイ島で、ナイトレインボーツアーというイベントが観光ツアーとしても企画されているほどです。
その他、南米のイグアスの滝、北米のヨセミテ滝、南部アフリカのヴィクトリアの滝では、満月の時に滝しぶきにかかる月虹が見られます。
北米のヨセミテ滝
南部アフリカのヴィクトリアの滝
※画像はWikipediaから引用
日本で観測しやすい場所は?
沖縄県石垣島が現れやすい場所です。石垣島は多くの星座がきれいに見えるといった基本条件がそろっており、空気が澄み、地表からの光も少ないことから月虹ができやすい環境の土地だと言えるでしょう。
実際に、2016年の10月に、石垣島天文台のスカイモニターがとらえた月虹の写真が話題となりました。天文台では2012年に月虹が見られ、4年ぶりの観測となりました。
太陽の光に比べると明るさはかなり弱く、本州の群馬や岡山でも撮影されたことはありますが、やはり空気が澄んでいる石垣島のほうが条件が揃いやすくチャンスは多いと言えそうです。
虹アラームメール
虹が出る可能性を予想して知らせてくれるメールがあります。全国で今日・明日に虹が見られる期待度を指数で表示しているものです。
ただし、これはあくまでも可能性ですので、絶対というものではありませんのであらかじめご了承ください。
虹の出現お知らせメール
まとめ
夜の虹(=月虹)は「げっこう」と呼ばれ、白く見えることから「白虹(はっこう」という別名もあります。
見ると「幸せになる」「願いがかなう」という言い伝えがあります。
現れる条件は、満月前後2日間をふくめた3日間のうちの1日、月が出てから約3時間、30分程度見ることができます。
空気の澄んでいるハワイ諸島のマウイ島が確率が高く、日本では沖縄県石垣島です。
虹が現れる可能性をメールで知らせてくれるサービスがあります。興味のある方はサイトにアクセスしてみてください。
とても神秘的でロマンティックな夜の虹、月虹。是非見てみたいものですね。
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