世の中には平気で辛いものを食べる人と苦手な人がいますが、この違いって一体なんでしょうか。
私はどちらかというと、辛いものが苦手なのですが、時々無性に辛いチゲなどが食べたくなります。
でも、実際に食べるとそれがいかに無謀なことだったのかと後悔することが多いです。
そこで、辛い食べ物が食べられる人、平気な人の違いは何か?克服方法はあるのか、まとめてみました。
辛い食べ物食べられない人と平気な人
人間の味覚は、甘味、うま味、塩味、酸味、苦味で成り立っています。
人間の舌には、食べ物の味を感じとる器官の『味蕾(みらい)』が約10,000個あると言われていて、私たちが物を食べたときに食品に含まれる味物質が、味蕾の中に入ります。
その物質が味細胞にふれることで、味の情報が神経を通して脳に伝えられ、甘味やうま味、塩辛い、酸っぱい、苦いなど感じとることになります。
辛い食べ物食べられない人と平気な人の違い
一方、辛味というのは、5つの味覚に入っていません。
辛さを感じる器官は、実は「味覚」ではなく「痛覚」なのです。 つまり、辛いものを食べて辛さを感じたとき、舌が感じているのは「味」ではなく、「痛み」です。
辛味は刺激であり、口のなかの痛みを感じる痛点で感じているということです。
そして、その辛みというのは「麻痺」を起こさせたり、経験を積み重ねることで「耐性」ができたりするものです。
「麻痺」が起こっているため、口の中が鈍感な人が辛いものを食べられるものなのです。
そして、慣れることで「耐性」が出来上がります。辛いものが苦手な人でも慣れると徐々に辛いものが食べられるようになります。
辛党の人の付き合いで辛い食べ物を食べる習慣がつくと、辛いものが苦手だった人も辛さに対する耐性ができ、以前に比べて辛い食べ物が食べられるようになります。
辛い食べ物食べられない人の克服方法
前述しましたが、辛い食べ物は味覚ではなく、痛みです。辛い物を平気で食べられるというのは、舌が麻痺している状態なのです。
そして、麻痺している状態に慣れ、耐性ができあがれば辛いものが苦手な人でも辛さを克服することは可能です。
また、食べ方としては辛いものと一緒に牛乳やヨーグルト、カルピスなどを口にすると辛味が和らいで食べやすくなります。
いけないのは、辛さを和らげようと水やお茶を飲むことです。
辛味成分は水に溶けにくいため、水やお茶だとその成分が舌に広がってしまって余計に辛く(=痛く)感じるからです。
その点、乳飲料は舌の上に薄い膜を作って辛味成分の刺激を和らげてくれる効果があるのでおすすめです。
ただし、過度に辛味を摂取することは胃腸にも負担となるでしょうから、闇雲に辛さを求めるのはどうかと思います。
辛い食べ物食べられない人と平気な人何が違う?克服方法:まとめ
辛い食べ物食べられない人と平気な人何が違う?克服方法についてまとめました。
辛い食べ物は味覚ではなく、刺激として受け取っていたんですね。
習慣として食べていると、辛さに耐性が備わって食べやすくなることも分かりました。
ただし、舌が慣れても胃腸には強い刺激となります。過度に辛い食べ物を摂取することにはご注意を。
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